<The Flag寄稿>NYCの最新事例からみる。日本発のファッションスタートアップの可能性は?

前職からお世話になっている、 The Flagのミートアップイベントに参加してきました。ファッション業界から、飲料業界に転職しましたが、畑は違えど、ビジネス的には、とても気づきの多い会でした。

 完全にドメスティックな事業にしか従事していなかったため、Material Wrldさんのビジネスモデルはこのセミナーで初めて知りました。(恥ずかしい。)

 なぜメルカリ(ソウゾウ)の松本さんがモデレータなのかも、事業内容をお伺いして、「あ、なるほど。」と思いました。US進出、という共通項だけではなく、エコシステム、事業のバリューチェーンの概念がメルカリさんとほぼ同一なことに気が付きました。

 今回のセミナーの真のテーマは、ファッションでも、スタートアップでもなく、時代に見合った「お客様、企業、ブランド」の関係性をいかに気づくか、だったと思います。

 企業体力(資金力、値引き合戦)の消耗戦となっている渦中のファッション業界に多いて、プロダクトやお客様の生活・価値観の再考を行い、(悪戦苦闘しながらも)グロースしている矢野さんの姿は、刺激的でした。


具体的には、今回はファッションビジネスではなく、「Fintech」が本質だっと思います。

 決済・エコシステムへの着眼が、たまたま(いや計画的に)ハイファションの分野とブランディングを含めて、マッチングした結果だっと、私は理解しました。

まさしく、日本でグロースしたメルカリさんと同様のケースです。


*個人的な体験ですが、私もこの2ヶ月、転職を期に身辺整理をした結果、メルカリにて個人の不要品が数十万円のキャッシュ化し、それの原資を、メルカリで利用し、欲しかったBOSEのスピーカーや新しいミラーレス一眼を手にしました。

 特に高く売れたのは、ブランド・ハイファッションでした。もう一般市場で手に入らない、バーバリーブラックレーベル、ブルーレーベルの古着は、価値が高まっていました。(私にも数年前は、そんなブランドを身にまとっていた時代がありました。)

 現在、日本のレガシーな大企業は、社内ベンチャーだ!新規事業だ!とか言いつつも、人

員や金銭的リソースをさほど投じないため、小手先の施策に終わってしまいがちですが、事業ポートフォリオを転換できるくらいのダイナミクスさを持っていないと、生命をかけているようなメルカリさんや、Material Wrldさんには到底追いつけないと感じた夜でした。


参考リンク

スタートトゥデイをリードに、ニューヨークのファッションEC「Material Wrld」が約10億円を調達

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